世界遺産とは

 

 世界遺産とは、地球の生成と人類の歴史によって生み出され、過去から現在へと引き継がれてきたかけがえのない宝物です。現在を生きる世界中の人びとが過去から引継ぎ、未来へと伝えていかなければならない人類共通の遺産です。
世界遺産は、1972年の第17回UNESCO総会で採択された世界遺産条約(正式には『世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約』)の中で定義されています。2018年7月現在、世界遺産は1092件(文化遺産845件、自然遺産209件、複合遺産38件)、条約締約国は191カ国です。
(引用:日本ユネスコ協会連盟HP/世界遺産とは

世界遺産の種類

 

日本国内における世界遺産分布図

  1. 知床[自然]
  2. 白神山地[自然]
  3. 平泉-仏国土(浄土)を表す建築・
    庭園及び考古学的遺産群-[文化]
  4. 日光の社寺[文化]
  5. 富岡製糸場と絹産業遺産群[文化]
  6. ル・コルビュジエの建築作品
    -近代建築運動への顕著な貢献-[文化]
  7. 小笠原諸島[自然]
  8. 富士山-信仰の対象と芸術の源泉[文化]
  9. 白川郷・五箇山の合掌造り集落[文化]
  10. 古都京都の文化財[文化]
  11. 古都奈良の文化財[文化]
  12. 法隆寺地域の仏教建造物[文化]
  13. 紀伊山地の霊場と参詣道[文化]
  14. 姫路城[文化]
  15. 原爆ドーム[文化]
  16. 厳島神社[文化]
  17. 石見銀山とその文化的景観[文化]
  18. 明治日本の産業革命遺産
    製鉄・製鋼、造船、石炭産業[文化]
  19. 「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群[文化]
  20. 屋久島[自然]
  21. 琉球王国のグスク及び関連資産群

文化遺産オンライン(文化庁)

 

世界遺産登録とは

世界遺産登録の流れ

世界遺産に登録されるまでの流れを簡単に説明すると以下のようになります。

暫定リストの提出 最初は「暫定リストの提出」からが登録のスタートとなります。暫定リストとは世界遺産条約を締結している各国の政府がおおむね、5年~10年以内に推薦しようとしている遺産のリストになります。先ず世界遺産になるためには、このリストに入ることが第一の目標となります。
推薦 次に各国の政府は暫定リストに記載されている中から条件が整った資産を年1回(文化遺産1件自然遺産1件)ユネスコ世界遺産センターに推薦します。
評価 推薦があった資産について、専門家の国際NGO団体が第三者の立場において調査を行ったうえで、客観的に評価を行います。
審査・決定 最後にユネスコ世界遺産委員会による審査・決定となります。決定については、「登録」・「情報照会」・「登録延期」・「不登録」と4つの区分があります。「登録」となった場合、世界遺産として認められたことになります。

世界文化遺産の登録基準

世界遺産リストに登録されるためには、「世界遺産条約履行のための作業指針」で示されている下記の登録基準のいずれか1つ以上に合致するとともに、真実性(オーセンティシティ)や完全性(インテグリティ)の条件を満たし、締約国の国内法によって、適切な保護管理体制がとられていることが必要です。

(i) 人間の創造的才能を表す傑作である。
(ii) 建築、科学技術、記念碑、都市計画、景観設計の発展に重要な影響を与えた、ある期間にわたる価値感の交流又はある文化圏内での価値観の交流を示すものである。
(iii) 現存するか消滅しているかにかかわらず、ある文化的伝統又は文明の存在を伝承する物証として無二の存在(少なくとも希有な存在)である。
(iv) 歴史上の重要な段階を物語る建築物、その集合体、科学技術の集合体、あるいは景観を代表する顕著な見本である。
(v) あるひとつの文化(または複数の文化)を特徴づけるような伝統的居住形態若しくは陸上・海上の土地利用形態を代表する顕著な見本である。又は、人類と環境とのふれあいを代表する顕著な見本である(特に不可逆的な変化によりその存続が危ぶまれているもの
(vi) 顕著な普遍的価値を有する出来事(行事)、生きた伝統、思想、信仰、芸術的作品、あるいは文学的作品と直接または実質的関連がある(この基準は他の基準とあわせて用いられることが望ましい)。
(vii) 最上級の自然現象、又は、類まれな自然美・美的価値を有する地域を包含する。
(viii) 生命進化の記録や、地形形成における重要な進行中の地質学的過程、あるいは重要な地形学的又は自然地理学的特徴といった、地球の歴史の主要な段階を代表する顕著な見本である。
(ix) 陸上・淡水域・沿岸・海洋の生態系や動植物群集の進化、発展において、重要な進行中の生態学的過程又は生物学的過程を代表する顕著な見本である。
(x) 学術上又は保全上顕著な普遍的価値を有する絶滅のおそれのある種の生息地など、生物多様性の生息域内保全にとって最も重要な自然の生息地を包含する。

※なお、世界遺産の登録基準は、2005年2月1日まで文化遺産と自然遺産についてそれぞれ定められていましたが、同年2月2日から上記のとおり文化遺産と自然遺産が統合された新しい登録基準に変更されました。文化遺産、自然遺産、複合遺産の区分については、上記基準(i)~(vi)で登録された物件は文化遺産、(vii)~(x)で登録された物件は自然遺産、文化遺産と自然遺産の両方の基準で登録されたものは複合遺産とします。

 

世界文化遺産になるための条件をわかりやすくまとめるとこの4つになります。

  • 世界遺産登録の基準に適合すること
    世界遺産登録の基準として、文化遺産には6項目があり、少なくとも1つ以上に適合すること。
  • その基準に適合したうえで顕著な普遍的価値が証明されていること。
    国内において万全な保護措置がとられていること。
  • 文化保護法上の指定をうけていること。
    国指定重要文化財などに登録され保護されていること。
  • 周辺も含めたよい環境があること。
    核となる文化財をコアと位置付け、その周辺環境までバッファ・ゾーン(緩衝地帯)の環境があること。将来にわたって守るための計画があること世界遺産となった後も継続的に環境や遺産を守っていく保存管理計画が策定されていること。