登録に向けた取り組み

登録までの流れと現状

世界遺産登録の流れ

世界遺産に登録されるまでの流れを簡単に説明すると以下のようになります。

1. 一覧表を世界遺産委員会へ 最初は「暫定一覧表の提出」からが登録のスタートとなります。暫定一覧表とは世界遺産条約を締結している各国の政府がおおむね、5年~10年以内に推薦しようとしている遺産のリストのことです。先ず世界遺産になるためには、この一覧表に入ることが第一の目標となります。
2.  プレリミナリー
   ・アセスメント
(事前評価)
推薦に先立って諮問機関に評価を依頼し、推薦書の内容を洗練する制度です。※2028年の審議案件から義務化
3. 推薦 次に各国の政府は暫定リストに記載されている中から条件が整った資産を年1回(文化遺産1件自然遺産1件)ユネスコ世界遺産センターに推薦します。
4. 評価 推薦があった資産について、専門家の国際NGO団体が第三者の立場において調査を行ったうえで、客観的に評価を行います。
5. 審査・決定 最後にユネスコ世界遺産委員会による審査・決定となります。決定については、「登録」・「情報照会」・「登録延期」・「不登録」と4つの区分があります。「登録」となった場合、世界遺産として認められたことになります。

6. 世界遺産一覧表に登録

「阿蘇」の世界遺産登録推進状況

「阿蘇」は、平成19年度の文化庁提案公募に提案書提出し、カテゴリー1aという世界遺産暫定一覧表入りの1歩手前に位置づけられました。現在、「阿蘇」は暫定一覧表入りを目指しています。

主な取り組み

熊本県と阿蘇郡市の市町村は、「阿蘇」の世界文化遺産登録を目指し、現在、早期の暫定一覧表(ユネスコへ推薦予定の候補リスト)入りに向けて、以下の取組みを進めています。

  1. 学術的検討(ОUVの更なる整理)
  2. 資産保護(資産候補地の法的保護)
  3. 景観保全
  4. 機運醸成(普及・啓発)

1.学術

「阿蘇」の世界文化遺産としての価値を世界に向け十分伝えられるよう、学術的検討と価値の更なる整理を行っています。

2.資産保護

「阿蘇」の世界文化遺産の法的保護措置として、文化財保護法に基づく「重要文化的景観」の選定を進めています。

3.景観保全

阿蘇の景観を守るため、ガイドラインの策定等を行っています。

4.広報

「阿蘇」の価値をより多くの方に理解いただくため、県内外において周知啓発を行っています。

【主な取組み】

■阿蘇世界文化遺産登録推進「若手研究」

若手研究者を支援し、「阿蘇」の新たな学術的価値を見出してもらい、成果報告会等を通じて研究成果を県内外に広く発信しています。

成果報告の様子

 

阿蘇世界文化遺産登録推進県外シンポジウム

県外における「阿蘇」の世界文化遺産登録に受けた取組みの認知度向上のため、県外でシンポジウムを開催しています。

 

■教育モデル事業

阿蘇地域の価値を理解した次世代育成を目的として、中・高における阿蘇の歴史、文化、自然等の環境学習活動を支援しています。


阿蘇世界文化遺産教育モデル校事業令和6年度報告書表面

令和7年度阿蘇世界文化遺産登録推進教育モデル校報告書

景観保全

景観を守る宣言

令和2年1月16日、熊本県と阿蘇地域7市町村で構成する阿蘇世界文化遺産登録推進協議会は、『「阿蘇」の景観を守る宣言』を採択しました。この「宣言」は、先人たちから受け継がれてきた県民の宝である阿蘇の景観を、守り、育み、後世に伝えていくという熊本県と阿蘇地域7市町村の決意表明です。この宣言により、より多くの県民の皆様に阿蘇の景観について関心を持っていただき、また、無秩序な開発計画に対する牽制となることを期待しています。

太陽光景観配慮ガイドライン 阿蘇地域太陽光抑制エリア図について

阿蘇地域7市町村では、景観行政団体として、景観法や「阿蘇地域づくりビジョン」に基づく景観計画及び景観条例を制定し、太陽光発電施設を、景観法に基づく届出対象となる工作物として位置づけ、良好な景観形成を目指しています。

景観計画には、太陽光発電施設等の設置にあたり順守いただきたい景観形成基準を定めていますが、定性的な記載が多く、設置者(事業者)との共通認識を持つことが難しい部分があります。そこで、事業計画の策定にあたり、設置者(事業者)が阿蘇地域の景観保全への寄与等、景観への配慮が行いやすいよう内容を具体的に示した「太陽光発電施設の設置に関する景観配慮ガイドライン」を策定することにしました。設置者(事業者)は、このガイドラインに沿って事業計画を進めることで、できる限り良好な景観への影響を回避・低減するための工夫や対策を講じることが望まれます。
 
また、熊本県では、阿蘇地域の景観を守るため、令和5年9月に公表した再エネ促進区域の設定に関する熊本県基準に基づく太陽光発電施設ゾーニング図を基に、県の保全エリアと関係市町村等がメガソーラーの設置を抑制すべきとするエリアを合わせて表示し、抑制すべきエリア全体を可視化した「阿蘇地域太陽光抑制エリア図」をとりまとめました。

詳しくは下記サイトからご覧ください。
https://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/67/241509.html

太陽光景観配慮ガイドラインはこちら

「阿蘇世界文化遺産」景観保全エリアをモニタリングするための視点場