「阿蘇カルデラ – 草地とともに生きてきたカルデラ農業景観」
阿蘇の世界文化遺産登録は「阿蘇カルデラ – 草地とともに生きてきたカルデラ農業景観」をテーマに取り組んでいます。
広大なカルデラ台地と、約6万人の営みにより形作られた壮大な文化的景観に、顕著で普遍的な価値を有しています。
悠久の年月を経て人々の営みにより維持されてきた草原、そこに育まれた独自の文化は、適切に保全しなければ、消滅を免れないかけがえのない資産であり、多様化する社会の中で、私たちが阿蘇の自然とどのように共存していくか考えるうえで欠かせない文化的景観です。
そのような文化的景観を中心として、平成19年度に「熊本県・阿蘇市・小国町・南小国町・高森町・南阿蘇村・西原村」の1県7市町村で阿蘇の世界文化遺産登録を文化庁へ提案し、カテゴリーⅠaに記載されました。
登録に向けたあゆみ
平成19年 | ・平成19年度の文化庁提案公募に提案書提出 カテゴリー1aに記載 |
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平成21年 | ・阿蘇世界文化遺産登録推進協議会設立 ・文化的景観保護推進事業着手 ・阿蘇世界文化遺産シンポジウム開催 |
平成22年 | ・米塚名勝調査 ・教育モデル校事業開始 ・地域シンポジウム開催 |
平成23年 | ・阿蘇環境デザイン策定事業開始 ・阿蘇神社保存活用計画策定着手 ・阿蘇世界文化遺産シンポジウム開催 |
平成24年 | ・阿蘇世界文化遺産モニターツアー開催 ・米塚及び草千里ヶ浜の名勝及び天然記念物指定(阿蘇市・南阿蘇村) |
平成25年 | ・豊後街道史跡指定(阿蘇市・産山村) ・阿蘇神社保存活用計画策定(阿蘇市) ・「阿蘇世界文化遺産」東京シンポジウム開催 |
平成26年 | ・豊後街道の史跡追加指定(阿蘇市) ・阿蘇郡市7市町村景観条例策定(阿蘇市・小国町・南小国町・産山村・高森町・西原村・南阿蘇村) ・阿蘇郡市7市町村景観農業振興地域整備計画策定(阿蘇市・小国町・南小国町・産山村・高森町・西原村・南阿蘇村) ・阿蘇地域づくりビジョン策定 |
平成27年 | ・阿蘇郡市7市町村の景観計画策定(阿蘇市・小国町・南小国町・産山村・高森町・西原村・南阿蘇村) ・阿蘇郡市7市町村が景観行政団体となる ・阿蘇の文化的景観調査報告書刊行 |
平成28年 | ・阿蘇の文化的景観保存計画策定(阿蘇市・小国町・南小国町・産山村・高森町・西原村・南阿蘇村) ・阿蘇郡市7市町村が草原の1部を重要文化的景観選定申出 |
平成29年 | ・阿蘇郡市7市町村が草原の1部を重要文化的景観に選定(平成29年10月13日) ・阿蘇の世界文化遺産学術検討有識者会議開催 |
平成30年 | ・阿蘇世界文化遺産学術委員会発足 ・第1回、2回阿蘇世界文化遺産学術委員会の開催 ・米塚及び草千里ヶ浜保存活用計画策定の検討開始 |
令和1年 | ・第3回、4回、5回、6回阿蘇世界文化遺産学術委員会の開催 ・蒲島県知事と阿蘇郡市7市町村長とで「阿蘇」の世界遺産暫定一覧表入に向けた文化庁次長への要望活動実施 |
令和2年 | ・第7回阿蘇世界文化遺産学術委員会の開催 ・協議会臨時総会において「『阿蘇』の景観を守る宣言」を採択 ・世界遺産暫定一覧表追加資産に係る提案書「阿蘇カルデラ – 巨大なカルデラ火山を極限まで利用した文化的景観 – 」を文化庁へ提出 ・「阿蘇の文化的景観」重要文化的景観の追加選定申出 |
令和3年 | ・第8回、9回、10回阿蘇世界文化遺産学術委員会の開催 ・「阿蘇の文化的景観」重要文化的景観の追加選定告示 ・重要文化的景観選定等の業務を阿蘇市から県へ移管し、阿蘇地域振興局内に文化企画・世界遺産推進課阿蘇分室を設置 ・蒲島県知事と阿蘇市長・高森町長・小国町長による文部科学大臣及び文化庁長官への要望活動 |
令和4年 | ・第11回阿蘇世界文化遺産学術委員会の開催 ・蒲島県知事と阿蘇郡市7市町村長による文部科学大臣及び文化庁長官への提案書提出 ・阿蘇カルデラ国際専門家ワーキンググループ及び「第1回阿蘇世界文化遺産登録推進国際シンポジウム」の開催 ・阿蘇世界文化遺産登録推進東京シンポジウムの開催 ・「阿蘇の文化的景観」重要文化的景観の追加選定申出 ・第1回阿蘇カルデラ「若手研究」募集事業を実施 |
令和5年 | ・第12回阿蘇世界文化遺産学術委員会の開催 ・第1回阿蘇カルデラ「若手研究」成果報告会の開催 ・「阿蘇の文化的景観」重要文化的景観の追加選定告示 ・蒲島県知事と阿蘇郡市7市町村長による文化科学大臣及び文化庁長官への要望活動 ・第2回阿蘇「若手研究」募集事業の実施 |